山の神ご神木

 

山の神ご神木は、ししやま(熊狩り)に向かう際、猟場に入る途中にある枝が大きく三つに分かれたブナの大木を指し、山の神迎えの場所となります。ご神木は猟場流域ごとに決まっており、ご神木に到着すると大猟と山の安全を祈願する「ナメゾロイの式」を行います。狩りを終えて帰途につくときにも同じようにその場で狩猟の成果と安全に終わったことを山の神に報告し、感謝の祈りをさざけ、武装を解きます。なお、「ナメゾロイ」とは、槍を持った人が全員そろったという意味で、熊狩りの準備が整ったという意味を表します。