小玉川のパワースポット

六斗沢十二山の神神社

小玉川地区六斗沢(小玉川集落)地内を流れる沢脇にある小玉川の鎮守十二山神、十二神とも呼ばれ、小玉川集落の鎮守であると同時に小玉川当地区の総社です。十二の子供を持つ神と信じられている。祭神は大山祀神で、社殿は樹齢推定400年にもなる杉の大木の中に建てられています。ご神体は竜の子と剣が祭られ、山の神と田の神の交代説をとっており、かつては各戸で春2月16日には「田の神迎え」、秋10月15日には「山神送り」を行っていました。

 

現在では、神社はマタギ衆の鎮守として毎年9月9日(現在はその前後の休日)に当地区内全戸から男衆が集まり、祭礼を行っています。このほかマタギ衆の祭礼として、旧暦2月12日(今では新暦)に各戸から男性1人ずつ集まって(かつては15歳以上の男子全員)「山子の安全と所願成就」、合わせて熊狩りの「安全祈祷」を行う山日待を行っています。

 

庄左衛門の法印杉

小玉川地区長者原集落の外れにある塚脇の一本杉を法印杉と呼んでいます。

法印杉は、同集落・佐藤一幸さんの350年程前の先祖、法印であった庄右衛門が亡くなるに際し、「自分が死んだら絶対長者原に疫病を入れないし、川を渡る人の安全を守るから私を集落外れに埋め、その墓標として杉一本を植え、そして自分はミイラになっているから杉が枯れたら掘って欲しい。」と言い残したと伝えられています。

杉は野焼きなどで枯れるなどして現在は、3代目の杉となっています。庄右衛門の法力については、温身平の成り立ちや、干ばつに際し三角山(当地区では雨乞山とも呼んでいる。)で行った雨乞いの祈祷など多数の言い伝えがあります。 

 

山の神ご神木

 山の神ご神木は、ししやま(熊狩り)に向かう際、猟場に入る途中にある枝が大きく三つに分かれたブナの大木を指し、山の神迎えの場所となります。ご神木は猟場流域ごとに決まっており、ご神木に到着すると大猟と山の安全を祈願する「ナメゾロイの式」を行います。狩りを終えて帰途につくときにも同じようにその場で狩猟の成果と安全に終わったことを山の神に報告し、感謝の祈りをさざけ、武装を解きます。なお、「ナメゾロイ」とは、槍を持った人が全員そろったという意味で、熊狩りの準備が整ったという意味を表します。

 


長者原若宮八幡神社

小玉川地区長者原集落にある若宮八幡神社です。

当社の祭神は鎌倉の若宮八幡社の流れを汲み、御子神応神天皇の子、仁徳天皇を祀っている。

武運長久、勝利祈願のほか安産・子育などの御利益があり、今でも村の鎮守として信仰が厚い。

 

神社の創立札は、290年ほど前のもののほか2枚ある。

 

泉岡馬頭観音

小玉川地区泉岡集落にあり、今から四百数十年ほど前に創建された町内で最古の観音。観音は柔和な面相をしているのが普通ですが、馬頭観音は「仏法を守護し、民衆を強引に強化する」という役目を果たすため、いかめしい面相をしています。

 

本堂に安置されている本尊如意観音は、一切の衆生の願いをみたし、苦悩を救ってくれる菩薩とされています。泉岡は三岡三原と呼ばれ水利不便な土地であったことから、開墾に合わせて創建したものと考えられ、今でも村の鎮守として信仰が厚い。